さよなら

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キンキーブーツを観に行きました(盛大にネタバレしてます)

こんばんは、白瀬です。訳あってブログを移動しました。とても大きな訳です。聞かないでください。

 

先日、東京で行われたミュージカル『キンキーブーツ』を観劇しました。10月からは来日版が行われるようですが、わたしが観劇したのは、日本人キャスト版です。

 

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会場は東急シアターオーブ渋谷ヒカリエの11階です。

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たかーい

 

 

わたしは舞台を見に行くこと自体が初めての経験だったので、ドキドキでした。そして何より、今一番好きな俳優の三浦春馬さんを生で見ることができるということで、当日の朝から息が上がりまくり。浴衣を着ていたせいもあるかもしれません。

 

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来場していたお客さんは、キンキーブーツのテーマカラーである赤を身に着けている人が多かったように思います。わたしも赤い椿の浴衣と赤い帯で図らずもキンキーブーツコーデとなっていました。なんか……よかった。

 

さて、舞台の内容ですが。キンキーブーツのパンフレットから少し引用させていただきます。

イギリス中東部の田舎町ノーサンプトン。老舗の靴工場“プライス&サン”(=プライス家とその息子)で、社長のプライス氏が幼い息子チャーリーに靴の美しさを語る。しかし、大人になったチャーリーは家業を継がずロンドンへ。その矢先にプライス氏が亡くなり、次期社長として帰郷したチャーリーの前には大量の返品と契約キャンセルの知らせが…。

チャーリーは在庫処分のため再びロンドンへ。その夜、フーリガンに絡まれた“女性”を助けようとして、ザ・ブルーエンジェル・クラブの美しきドラァグクイーン、ローラと出逢う。彼女の壊れたブーツを手にし、倒産寸前の工場を救う秘策を思いつくチャーリー。従業員のローレンを連れて再びクラブを訪れた彼は、「女装の男性たち」というニッチなターゲットに向けた頑丈のブーツを作ってミラノの靴展示会に出展するため、ローラに協力を依頼する。

以下略

チャーリーを演じたのが小池徹平さん。ローラが三浦春馬さんで、ローレンがソニンさんです。

開場後、席に着いて思ったことは「舞台せまっ!?」でした。『PRICE&SON』と書かれた看板が掛かった、レンガ造りの建物が立っていて、1階席と舞台の段差は30cmほど。幅は小池徹平さんが横になってもはみ出てしまうほどの狭さでした。こんなので歌って踊れるの……?と心配していましたが、舞台が始まると、レンガの建物は上に、左右に移動し、そこには靴工場が現れました。思わず鳥肌が立つ。「あれは背景じゃなくて、建物の壁だったんだ」と漸くそこで気付きました。……全く観劇慣れしていない感想で、少し申し訳なくなってきました。

開演してすぐに、歌が始まります。幼き日のチャーリーとローラ(子役)の綺麗なソプラノに痺れました。ローラが赤いハイヒールパンプスを履いて遊んでいると、父親がローラを叱ります。ローラはこの頃から、女性という存在に興味を抱いていたようです(性的な意味でなく)。大人になったチャーリーは、婚約者のニコラとロンドンへ。結婚指輪よりも高級な靴がほしいとせがむニコラに困るチャーリー。けれど、交際は順調に行っていた……と思えば父親の死と靴工場の倒産の危機。チャーリーはニコラをロンドンに置いてノーサンプトンへ。

在庫処分のために来たロンドンで女性を助けたと思ったら、それは逞しい肉体を持つ女装した男性、ローラでした。ローラが妖しくきらびやかなライトに照らされ、クラブのステージに登場した時の歓声がすごくて、「舞台って声出してもいいの?」と驚きました。会場(というよりも1階席)がステージと一体しているのが伝わりました。

ローラを助けた際に気絶してしまったチャーリーは、クラブの楽屋で目を覚まします。そこで、ローラは次の曲のために衣装替えをするのですが、これがすごかった。おしゃれなパーテーションの裏で赤いドレスを脱いだと思ったら、パーテーションの表にセクシーな下着姿(レースのブラジャー、ガーターベルト、なんかパンツもすごかった気がする)で現れ、「パーテーションの意味!!!」「ありがたい!!!」ともう頭の中がごちゃごちゃになりました。素敵なサプライズをありがとう、ローラ。

そしてヒールで激しく踊る男性7人……。わたしでさえ、高いヒールを履いた夜は足が痛くなるのに、彼らはほぼ毎日踊っていると考えると脱帽です。すごかった。話によると、筋肉の付き方が変わったそうですよ。ヒールで踊ったあとは、必ずアイシングをするようにと指導があったとか。ちなみに白瀬はピンク推しです。ヒールでバク転するんですよ。もう訳がわからん。あと、とっても女性らしいです。男性だとわかっていても、女性的な愛らしさがあるというか。女性ではないからこそ、女性らしさを補うために、少しオーバーなくらいに仕草が女っぽかったりして、細かいなあと感じました。

あと気になったのが、ソニンさんの声です。友近さんの海外ドラマの吹き替え風のネタ、キャサリンのような声でローレンを演じていました。少しそれが気になっちゃって、ちょっと集中できませんでした。舞台の様子は、ゲネプロで取材陣が入ったようなので、動画が上がっています。気になった方は、下記からどうぞ。

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次に、わたしが最も「すごい!」と思ったのが『ストップモーション』です。演劇用語なのでしょうか。調べても映像やアニメのことが出てくるのですが、劇中に動きをピタッと止めることをストップモーションと言います。わたしが元演劇部なのもあるのか、メジャーな言葉だと思っていたのですが、一応記述しておきます。キンキーブーツはストップモーションが多く使われており、ローラは腕を上げた状態で何度もストップモーションがあったり、チャーリーとの婚約者のニコラなんて、長髪なのに毛先まで固まってしまったかのようでした。これには本当に感動しました。本当にそこだけ時間が止まってしまったかのようで、今でも鮮明にニコラのあの振り向きざまのストップモーションが思い出せます。

ついで……でもないのですが、わたしがキンキーブーツの中で一番好きな台詞がありまして。ローラの「私は女性を崇拝してるの」という台詞。女性を崇めているから、好きだから、女性に対して尊敬の意を込めて接している。だからローラは靴工場の女性従業員にも愛されているのです。ローラの、この気持ちが、大好きだなあと思いました。単に女性贔屓が嬉しいからなのかな。でも女性ってオネェ等に関して優しいですよね。

 

そして、キンキーブーツはただただ笑えるだけじゃなくて、泣けるシーンが何度もあります。チャーリーとローラが友情を深めるシーン。ローラとドンの間に友情が芽生えるシーン。チャーリーが従業員やローラに対してきつく当たってしまうシーン。チャーリーがニコラを放っていたことが原因で、婚約を破棄してしまうシーン。ローラとその父親が再会するシーン。展示会にローラとエンジェルズがモデルとしてランウェイを歩くシーン……。どのシーンでもメイクがボロボロになるほど泣いて、ハンカチをファンデーションとアイシャドウで汚しました。

チャーリーとローラには、父親からの期待というプレッシャーがありました。チャーリーは靴工場を継ぐという期待、ローラはボクサーであった父親が得られなかった勝利を得、同時にボクサーとして男らしくあるべきだという重圧。ローラは幼い頃から父親にボクシングを習っており、様々な大会を総ナメしていたが、ある日の大会に白いドレスで登場すると、怒った父親に勘当されてしまう。しかし、ある日老人ホームからショーの仕事依頼を受けるローラ。その老人ホームにはローラの父親が入所していました。車いすに座る父親の前で歌うローラ。ショーの終わりに、父親に「愛してるわ」と肩に触れると、父親もそれに反応して、ローラの腕に触れる。この瞬間、涙ぼろぼろ~~っですよ。ローラの情緒ぐっちゃぐちゃだろうなあと。ちなみに感情移入が得意な白瀬もぐっちゃぐちゃになりました。

ニコラとの破局のシーンも、婚約指輪も要らないからあの高級な靴がほしいと言っていたニコラが履いていたパンプスはそれで。チャーリーに「もう遅い」と言うニコラの心境ぐっちゃぐちゃだろうなあと。気付きましたか?白瀬に語彙などない。

そして、最後のシーン。仲違いしてしまったチャーリーとローラ。展示会にモデルはいません。仕方なく、トランクスにブーツ姿という完全に変態な格好をしたチャーリーが、慣れないヒールでランウェイを歩きます。子鹿のような足取りでは上手く立つことすらもままならないチャーリーは、案の定こけてしまう。もうお終いだ、靴が良くてもモデルがこうじゃ評価なんて……と諦めかけていたその時、真っ赤でキラキラな長いブーツを履いて颯爽とランウェイに登場するローラとエンジェルズ。「ああ、来てくれたんだローラ!!エンジェルズ!!!」ともう大泣き。はわわ、、男同士の友情は固い、、はわわ、、、。客席にもライトが当たって、1階席は立ち上がって手拍子。今まで手拍子も周りの雰囲気に負けて出来なかった2階席、3階席の人も立ち上がりはしませんでしたが、手拍子を。なんだこの一体感!?ライブ!?コンサート!?すごい!キラキラ!超楽しい!!!と興奮しました。キンキーブーツが特殊なのか、他のミュージカルもそうなのか、未だに不明です。

舞台の幕が閉じても、拍手は鳴り止みませんでした。わたしも、手のひらが真っ赤になるほど、疲れるほどに手を叩き続けました。わたしの手などくれてやる。くれてやっても足りぬわというほどの気持ちでした。そうすると、幕の端から小池徹平さんと三浦春馬さんが出てきてくださいました。少しの挨拶があり、そこで三浦さんがめちゃくちゃに噛みまくっててすっごい可愛かったです死ぬかと思った。来日版を「ライチ」、最高峰を「裁縫」と言ってしまった三浦さん。会場からの優しい眼差しが、きっと微かに痛かったでしょう。

その後、もう一度幕の端から出てきてくださり、もう一度挨拶をされました。こういうのなんて言うんですかね?ダブルアンコ?だめだ、ジャニオタ時代の言葉しか知らない。ジャニオタ時代が活かされない。

 

 こちらは大千秋楽を終えた翌日に上げられたツイートです。よい写真。今のわたしのホーム画面に設定されています。

 

 

あと、すごいどうでもいいんですけどね。正直、2階席の前でもキャストの顔に、目と鼻と口があることくらいしかわかりませんでした。舞台が終わったあと、「オペラグラス返却口」という文字が見えて、「オペラグラスあったんかい!」と心の中で壁を殴りました。悔しい。強く生きる。

 

オススメの動画。音質がいいです。

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